本園の食育
2011-02-01

園長 奥村 栄

 本園の3、4、5歳児の昼食やおやつはランチルームでとります。
 食事の時間は子ども達にとって楽しい語らいの場です。月齢や家庭環境、食欲の個人差等を配慮し、食事時間はゆったりと取ります。
 素早くたいらげ、お替りする子ども、一方なかなか進まず保育士に励まされながらご馳走様をする子ども、様々です。
 私が着任した六年前、食事は一斉にスタート、一斉ゴール、食事が遅い子にとっては苦痛の時間でした。常に早くしなさいと急かされる、他児との比較をされるなど、心理的なストレスは相当強かったと思われます。
 私が最初に指示した食育方針は、
一、グズグズしていてもいいよ
一、お話していてもいいよ
一、ダラダラしていてもいいよ
一、食事の時間は楽しく過ごしなさい
この方針に対し、これではしつけにならない。
小学校での給食時間はどうなるのかという危惧の言葉が返って来ました。
 私は食事の時間を楽しいものにしなさい。楽しければ食欲が進み、好き嫌いがなくなること、喫食時間は六歳までには必ず同一時間になるはずです。と説得を重ねました。
 幸いにして全職員が食育を研修する中でこの方針が理解され、現在の姿となりました。
厨房が改修され、委託から直営方式となり、三名の栄養士と二人の調理員の手で、地元業者から搬入される新鮮な食材を使っての給食は、第三者評価でもほぼ満点をとっています。
 主任・栄養士による毎月一回の給食会議は、先月の反省と、今月のメニューについて意見交換が行われ、季節や行事に合わせた美味しく栄養価が高く楽しい食事を提供しています。
 寒い季節、しっかりと食べ、体力を作って下さい。